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作成:森岡正博 
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信濃毎日書評 2003年バックナンバー

 

12月7日信濃毎日新聞掲載

服部正『アウトサイダー・アート』光文社新書・740円

とても面白い本だ。面白いだけではなくて、深く考えさせられる。アートとは何だろう、障害とは何だろう、作品とは何だろう。自分の中にあった既成概念が、がらがらと崩れていくのが分かる。この新書は、アウトサイダー・アートというものを、・・・ >>続きを読む


10月12日掲載

フォカ、ライト『イラスト図解 "ポスト"フェミニズム入門』作品社・1600円

いま日本の各地で、「ジェンダーフリー」の考え方への批判が繰り広げられている。すなわち、男と女の差をなくしていこうとするジェンダーフリーの思想は、この世から「男らしさ」「女らしさ」を消滅させ、ひいてはトイレまで・・・ >>続きを読む


9月28日掲載

ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』岩波文庫・700円

哲学者ウィトゲンシュタインが、一九一八年に出版した『論理哲学論考』の新しい翻訳が、岩波文庫から出た。いままで文庫になっていなかったのが不思議なくらいの書物だし、翻訳した野矢茂樹さんは、この分野の第一人者・・・ >>続きを読む


8月31日掲載

荷宮和子『若者はなぜ怒らなくなったのか―団塊と団塊ジュニアの溝中公新書ラクレ・740円

著者の荷宮さんは一九六三年生まれであり、団塊世代と、団塊ジュニア世代のあいだに挟まれた、肩身の狭いグループに属している。荷宮さんの結論は明快である。いまの日本社会を覆っている閉塞感を生み出したのは・・・ >>続きを読む


8月後半・不掲載書評

中島義道『愛という試練』紀伊國屋書店・1400円

哲学者でエッセイストの中島義道さんが、人を愛することのできない自分自身の姿と、そういう自分を育てた両親の悲惨な愛の人生について、赤裸々に告白した本である。読み終わって、とても不快な鉛のようなものを飲まされた・・・ >>続きを読む


8月3日掲載

谷川俊太郎編『祝魂歌』ミッドナイト・プレス・2700円

人は死にゆくときに、いったい何を思うのだろうか。この世の生が終わったあとに旅立つはずの、あの世の姿について想像するのか。それとも、この世に残してゆくであろう大切な人々や、美しいふるさとの姿などを反芻する・・・ >>続きを読む


6月22日掲載

伊田広行『スピリチュアル・シングル宣言』明石書店・2400円

伊田広行さんがここのところ主張してきたことが、一冊の本にまとまった。自分の生き方を模索しようとしている若い人たちにとって、人間というものを深く考える指針となるだろう。伊田さんの考え方は、「スピリチュアル・シングル主義」・・・ >>続きを読む


4月11日掲載

池田晶子『14歳からの哲学』トランスビュー・1200円

この宇宙はなぜ存在するのか。生きる意味とは何か。池田晶子さんは、答えが容易には見つからないであろうこれらの問いを、若者たちに突き付ける。そして、これらの問題について、自分の頭で考え続けよと迫るのだ・・・ >>続きを読む


4月6日掲載

小林正弥『非戦の哲学』ちくま新書・740円

イラク戦争が始まってしまった。またしても、正義の名のもとでの暴力が行使されたわけだ。一連のなりゆきを見ていた心ある人たちは、もっと他のねばり強いプロセスがあり得たはずなのに、という悔恨の念を抱いて・・・ >>続きを読む


3月23日掲載

倉持武・長島隆編『臓器移植と生命倫理』太陽出版・3600円

先日、ある会合で、臓器移植法の研究をしている外国人研究者の話を聞く機会があった。その研究者は、日本のいまの臓器移植法にとても関心をもっていて、他国もこの法律から学ぶことができるのではないかと語って・・・ >>続きを読む


3月9日掲載

入不二基義『時間は実在するか』講談社現代新書・780円

「時間」とは、いったい何なのか? これは、多くの人が、一度は考え込んでしまう謎であろう。ふと気がついてみたら、もう何時間も経っている。ふと気がついたら、もう青春時代は終わっていた、なんてこともある。時間は・・・ >>続きを読む


2月16日掲載

粥川準二『クローン人間』光文社新書・700円

世界には、クローン人間を作ろうと躍起になっているグループが、少なくとも三つある。そのうちのひとつ、ラエリアンという団体が、クローン人間を作成したと発表した。しかし、生まれた赤ちゃんが、ほんとうにクローン人間だという・・・ >>続きを読む


1月19日掲載

沼崎一郎『なぜ男は暴力を選ぶのか』かもがわブックレット・571円

妻に暴力をふるう男たちがいる。日本でも数え切れないくらいたくさんいるのだが、家庭というベールの内側に包まれているので、なかなか実態がつかめない。近所の人が不審がって、警察に届けることがあっても、男は・・・ >>続きを読む


1月12日掲載

石川准・倉本智明編著『障害学の主張』明石書店・2600円

障害をもった人たちが、いまの社会のなかで生きていくのは、まだまだきびしいことである。本書にも紹介されているけれども、電車の隣に座った人に「きたいない」と言われて席を立たれたり、喫茶店で出ていくように・・・ >>続きを読む