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作成:森岡正博 
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100人の地球村アクセス記録

 

テロページに収めてある「100人の地球村」ページに、2002年1月18日から異様な数のアクセスが記録されたので、それを報告する。

異変に気が付いたのは、1月18日のことだった。HPトップのアクセス数記録をチェックしていたところ、われわれのHPの中の「100人の地球村」ページからトップへとジャンプしてきている人が突如、異様に多くなったのだった。次の二つのグラフを比較してみてほしい。「tero08」というのが「100人の地球村」からジャンプしてきた数だ。

 

17日にはたったの11件だったのが、18日にはいきなり314件に跳ね上がっている。こんなことは、通常ではありえない。いったい、何が起きたというのだ??

さっそくアクセス元を調べてみるために、「100人の地球村」ページの元ページ(最近URLを引っ越したので、その古いオリジナルのページ)にアクセス解析を仕掛けて、調査してみた。すると、この18日の来訪者の99%が、Yahoo!で「100人の地球村」「100人の村」などを検索して、やってきたものだというのが分かった。Yahoo!でこれらの言葉を検索すると、私のHPの「100人の地球村」ページが、検索結果の最初に表示されるのだ。だから、みんな、いきなり飛んできているらしい。

しかし、17日にはそれほどアクセスがなかったのに、なぜ18日に激増したのか。おそらく、テレビかなにかで「100人の地球村」のことが取り上げられたのだろうと予測した。さすがテレビの影響力はすごいものだと感心したのだった。

しかし、それで驚くのは、早すぎたのだ。

翌19日のアクセス数記録を、1時間ごとの棒グラフで以下に示すので、見ていただきたい。

 

19日の午前11時に11ヒットだったものが、お昼12時の一時間で、なんと2883ヒットも記録されているではないか。1時間で2883人が見に来たってことだ。これはいったいどういうことなのか? こんな集中豪雨的なヒットなどいままで見たことも聞いたこともない。だいたい、わたしのHPのトップは、1日24時間でだいたい300ヒット前後だ。それとくらべても、一桁多い人数が、この1時間のあいだに訪れている。

何があったというのだろうか。

掲示板で情報を呼びかけたところ、ちょうどその日のお昼12時ころに、民放の情報バラエティ番組で、「100人の地球村」が取り上げられ、Yahoo!でそれを検索するという内容が放映されたとのことだった。これで、謎が解けた。その番組を見た視聴者が、一気に、手元のパソコンで検索したというわけなのだ。

今回の「事件」で、思ったこと。それは、インターネットの力だとか、なんとか言ってるけど、結局のところ、テレビというマスメディアに載ったときの影響力は、ネットの力をはるかに桁違いに凌いでしまうってことだ。でも、同時に思うのは、今回来てくれたの数千人の人々で、私のHPにふたたび戻ってきてくれる人は、わずかだろうなということ。その証拠に、数千人のほとんんどの人々は、このページを覗いただけで、帰ってしまっている。

その一週間後、ふたたび同じことが、繰り返された。1月27日のアクセス数を見てほしい。

まったく同じこと、つまり、この日の朝9時に、テレビで、「100人の地球村」が放映されたのである。掲示板にて、その報告があった。8時台とくらべて、20倍以上のアクセスだ。

仮に、民放のワイドショーの視聴率が3%だとする(NHKニュースの視聴率は10%くらい。それよりは低いだろう)。視聴率とはテレビ保有世帯を分母とするから、かりに5千万のテレビが日本中に置かれていたとして(ほんとはもっと多い)、150万人が「100人の地球村」のテレビ番組を見たことになる。とすると、テレビを見てから1時間以内にパソコンで検索した人は、0.1%つまり千人に一人ということになる。その日のうちにパソコンで検索した人は、0.4%くらいつまり250人に一人。その後の余波は減衰しながらもずっと続くから、最終的には、1%にはなるのではないだろうか。

テレビで見た興味深い話題を、パソコンで検索する人は、1%、百人に一人。これが現在の、マスメディアとネットの関係なのかもしれない(数字の根拠はあまりないけどね)。